「迷ったら面白そうな方を選ぶ。」
枠にとらわれず力いっぱい遊んで学んだ時間が、今の私を支える原点
芸術家
SAITO Rika
斉藤 里香さん
「迷ったら面白そうな方を選ぶ」
これは中学から女子美の付属で過ごし、日常と芸術が当たり前にまざりあう日々の中で見つけた、わたしの大切な指針の一つです。
予測不能な世の中。動きたくなくても勝手に変わってしまったり、また決心して動いてもやがて想像のつかないところへ押し流されてしまったり。アーティストという孤独な作業のなかで、どちらが前かもわからない闇に足がすくんでしまいそうになることもありますが、女子美での自由でエネルギーに満ちた毎日は創造の力の原点としてわたしを支え、そして今も変わらず励ましあえる友人たちに勇気をもらいながら前に進むことができています。
現在私は木版画の技法を使って近年のモチーフである「LIMBO―辺獄―」の世界を版画や立体作品で表現しています。
得たり失ったりの繰り返しで失意に満ちた毎日と、そこに立ち現れる希望のカタチ。
きわめて個人的な心のありようの積み重ねが、やがて宇宙へとつながる言葉を持ちうるのだという思いを胸に日々制作をしています。
付属生当時は版画に進むなど思いもよりませんでした。何が自分の胸に刺さり人生を変えていくかなど出会ってみないとわかりませんよね。
皆さんはこれから様々な表現に出会いそれぞれの道へ羽ばたいていくことと思いますが是非自分を枠にはめず、好奇心と集中力を持って多感な付属時代を力いっぱい遊んで学んで生ききってください。そうして築きあげていく本当の自分。迷ってもいつでもそこへ立ち戻れること。その強さはどんな世界で活躍するにしても、土壇場のところで自分を守ってくれることでしょう。
女子美での日々がこれからの皆さんの辺獄の道を照らす道しるべとなりますように。
- 1977年
- 東京生まれ
- 2000年
- 女子美術大学卒業
- 2002年
- 東京藝術大学大学院修了
- 2011年
- トーキョーワンダーウォール公募2011 トーキョーワンダーウォール賞(東京都現代美術館)
- 2007年
- 第13回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞 大賞(鹿沼市立川上澄生美術館)
- 2002年
- 第5回高知国際版画トリエンナーレ展 優秀賞
- 2001年
- 第2回飛騨高山現代木版画ビエンナーレ 優秀賞
- 2001年
- あおもり版画トリエンナーレ2001 奨励賞
- 2000年
- 第29回現代日本美術展 東京国立近代美術館賞(東京都美術館・京都市美術館)
- 2000年
- 第68回日本版画協会展 山口源新人賞(東京都美術館)
- 2014年
- 「プリントって何?――境界を超えて」市原湖畔美術館/千葉
- 2014年
- 京都・アートゾーン神楽岡/京都(’11)
- 2013年
- ギャラリーなつか/東京(銀座)(’10、’06)
- 2012年
- 日本の現代木版画展“新しい地平から”2012(Galeria Pryzmat・ポーランド)
- 2012年
- 「The advent」 TOKYO WONDER WALL都庁2011/東京都庁
- 2008年
- 新世代への視点2008 ギャラリーなつか/東京(銀座)
- 2008年
- 斉藤里香の版画 鹿沼市立川上澄生美術館/栃木
- 2004年
- 所蔵作品展 近代日本の美術「特集 版の世界―その多様な表現」(東京国立近代美術館)
- 2004年
- 平安画廊/京都(’01)
- 2001年
- 日本現代木版画展(Edinburgh Printmakers Gallery・スコットランド)
- 2001年
- 日本・ブルガリア現代版画展(ブルガリア国立ギャラリー)













